独読な異質性を持ちながらの、味のある見事な作品!

主人公が、いじめの加害者と言う異質の構成で、物語が進むのが、新鮮に感じた。
自分が加害者として虐めた行為に、反省の心と言い訳の心が葛藤していくのが、
メインに見えるが、横にそれたような、自分の罪を少しでも軽くしようとする弁解を、傍観者に向ける目が素晴らしいと思った。双方向で生徒を観ようとしない教師、足の悪い弱者をイジメたという男らしくない自分の息子に対して奮う、父親の凄まじい暴力の描写といい、凄い作品に出会って、嬉しく生った。
ランキング上位、下位、関係なく良い作品が、埋もれているような気がした。
もっともっと、このような作品に出会いたいと思った。

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