ダブルクロス3rd リプレイ「Xross×heliX」Case：faith

第0話～組織間の関係性、その他～

■UGN凪咲市支部とFHセル「ヴェーラ」の関係について

　この2つの組織は、UGN凪咲市支部が設置された5年前から衝突を繰り返している。

　それは、"護るもの"の違いから発生する戦いであり、お互いの譲れない信念故のもの。

　しかし、毎回相違があるのかと聞かれれば誰もが首を横に振り、エージェント単位ならば協力した例も多くある。

　あくまでも、"護るもの"が違ったときにこの2つの組織は対立の構図を見せる。

　この奇妙な組織関係は、両組織における主要人物の頭痛の種であり目の上のたんこぶとなっている。

■魔眼"ウツシミ"について

　日本に1000年以上続く一族、神戸一族のみが開眼する魔眼の一種。

　開眼すると自らの両眼にレネゲイドによる性質変化が起こる。

　これによって、能力使用時は瞳の色が青く染まるようになる。

　この瞳が持つ力は、視界に映る対象へ非常に強く作用する性質と自身の空間把握能力を著しく向上させる性質を持つ。

　最初は色が変わるのみである。

　しかし、所持者の経験などを経て力を高めていくにつれて、能力使用時に模様が浮かび上がるようになる。模様と能力は人によって様々である。

　力を解除した時の発散が非常に早い性質を持ち、ウロボロスの能力を以てしても能力を強奪するに至らないほど。

　また、瞳に模様が完全に浮かび上がると、能力使用時に使用者へ眼からの出血を伴う強大な負荷が掛かるようになる。

　加えて、能力使用の度に視力が低下するようになる。過剰使用で失明に至る。

　失明に至ると、"ウツシミ"の能力は使用不可能になる。

　失明に至らなければ、時間経過で視力は回復する。しかし、視力の低下が大きいほど指数関数的に回復速度が遅くなっていく。

　一族には様々な伝承が伝わっているようだが、そのどれもがUGNを含めた外部組織へは公開されていない。