満たされるからこそ求めたくなる作品

 レビューを開くと「期待している点をお書きください」と記載がある。
 その文言で最初に思い浮かぶのが『続きを期待している』という言葉。
 最後まで読みきってしまった読者は大抵が深く頷いてしまうだろう。

 戦闘ばかりのストーリーというのは私は苦手だ。
 強い敵を倒せばまた更なる強い敵が出てくるのは必定。でなければ戦う意味すら不毛になるからだ。
 だがこの作品はそこを退屈させない。
 ダンジョンで次々と出会う魔物はそれぞれに違う特性で彼らを窮地に陥れる。
 純粋な強さではないその存在に、どんな局面でも対応する彼らを応援したくなる。
 個人的には宝石を用いた魔法の格好良さにワクワクした。

 他にも特筆したい点は多いが……
 一番に言うならやはり『続きが読みたい』だろう。

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