呪術師や騎士、異界、召喚術などいろいろなユニークな存在があって面白い。独自の世界観があり、この作品でしか味わえない物語がある。なろう系のよくある作品とは一線を画する。
主人公のクレストフがジュエル(妖精)やビーチェ(人間)との交流をとうして少しずつ変化していくのがとてもいい。めちゃくちゃ続きが気になる。
そして、「ノームの終わりなき洞穴 宝石の丘編」では登場人物たちのしたたかさや予想できない展開に驚かされた。そしてめっちゃ泣いた。
読めば読むほど面白さが増す、スルメイカのようなユニークで深い味わいがある。長いけどぜひ読んでいってほしい。
レビューを開くと「期待している点をお書きください」と記載がある。
その文言で最初に思い浮かぶのが『続きを期待している』という言葉。
最後まで読みきってしまった読者は大抵が深く頷いてしまうだろう。
戦闘ばかりのストーリーというのは私は苦手だ。
強い敵を倒せばまた更なる強い敵が出てくるのは必定。でなければ戦う意味すら不毛になるからだ。
だがこの作品はそこを退屈させない。
ダンジョンで次々と出会う魔物はそれぞれに違う特性で彼らを窮地に陥れる。
純粋な強さではないその存在に、どんな局面でも対応する彼らを応援したくなる。
個人的には宝石を用いた魔法の格好良さにワクワクした。
他にも特筆したい点は多いが……
一番に言うならやはり『続きが読みたい』だろう。