ラノベはかくあるべし!ライトに読んで笑って泣ける「異世界警察24時」
- ★★★ Excellent!!!
「ラノベって、こういうのがいいよね、軽くて」
と思わされた作品です。
軽く読めて、笑って、泣ける。
ラノベのお手本にしたい作品だと思いました。
話は軽いんですが、作者さまが元県警だったらしく、事件対応への具体描写は本格的です。
業界用語が飛び交ってるのも興味深いです。
複数事案が並行して起こり、収束していくノリは『踊る大捜査線』に近しいものを感じます。
しかし、世界観は『こちら葛飾区亀有公園前派出所』を越える異世界。
新人巡査のユリウスは、ガーランド王室の次男。
上司はワーウルフの犬飼部長。「犬のお巡りさん」と呼ぶのは基本NGですが、子どもに大人気です。
リザードマン(男性)は昼食にサラダ食べ、オーガー(女性)は経理課長等という、絶妙な種族配置もステキです。
ライトなんですけど、考えさせられる社会問題が背景にはあって、「公」の仕事について考えさせられました。
ちょくちょく挟まってるとおり、バカバカしいこともたくさんあって、いろいろ同時に起こるのも、あるあるだなと、共感できました。