ウェブ小説では珍しいぐらい、これでもかっていう正統派ファンタジーのはずです。
主人公は冷静で強い孤独な男、パリト。
幻の遺跡ジャンタールの謎を解いていくんですが……世界観が奇妙キテレツです。
大枠正統派なんですが、アイデアが「正統派」の枠におさまりません。
水木しげるつげ義春的な気持ち悪い雰囲気から始まるのが、私は好きです。
ラノベというにはちょっと堅くて笑うところはほぼないです。
主人公も真面目なんで。
でも、「え!?そんなアイデアある!?」って気味の悪い世界に興味惹かれて、「コレがここに繋がるんだ!?」という展開に驚かされて飽きることなく読み進められます。
主人公が尋常ではなく強いんですが、バトル描写もカッコよく、「マジか?」と言いたくなる片付け方がされていくのが魅力的な作品です。
もうすぐ完結とのことですが、楽しみにしています。
話数的に半分を読み終え、新たなエリアに突入したのでレビュー書かせていただきます。
過去にあったリアル系のゲーム小説、「隣り合わせの灰と青春」や「風よ、龍に届いているか」のような名作を彷彿とさせる物語です。
今だと、ソウル系のゲームを小説化したらこんな感じになるのではないかと思わせます。
あの死にゲーを淡々と挑む冒険者と、主人公が被って見える。
そして何より特徴的なのが、主人公がよりリアルな世界から、舞台となる都市へと侵入していること。
主人公の感じる違和感がそのまま読む側にも伝わり、舞台の不気味さがより際立ちます。
上記の小説にピンときた方、ゲーム的な要素がありつつ重厚感がある小説を読みたい方に、お勧めします。
って思った。読み始めた時。
センスが一風変わってて独特なのは、「穴があったからいれてみた」でわかってた。この作品はコメディだが、やっぱすごく面白かった。わたしのお気に入りトップ10に入ってるくらい面白い。
で、本作品。奇っ怪な物語を読みまくっただけではこの奇怪世界を生み出せないんじゃないかな。
やっぱそういうセンスの種が在り、それを作者さんがどうにかして育てたのだろうか。とても良く育っていると思う。キモいほどw。
これこそ本来の異界迷宮なんじゃないかな、、、。毛等さんたちのその手のコアな人たちは大喜びしそうな系統である。ただ、日本風、なので、派手さは無く、それが逆に不気味すぎを醸し。
文体は読みやすく、校正もよくされていて、読むのにストレスは皆無。
ただ、そこらの1山幾らの異世界モノではないので、そのイメージを映し出すのに幾分脳みそつかうんで、10話くらいで休憩挟むほうがいいかも。
マンガとかアニメとかにする場合、逆な意味で「どう表現すれば・・」になっちゃうだろーなー。
「文」であることを効果的に活かしてますよね。そこも面白さの重要な部分でもある。
センスだろうなー
先が楽しみ(なんか怖いけど?)な昨品です。
ps,
特に、海外ミステリーやホラー小説が好きな人は、かなり気にいるんじゃないかなぁ?
もちろん怖いもの嫌い!って人でもダイジョブだと思う。ステー文キングとかみたいに心臓止まるって部分ない様子だし(今20話)