おてんば娘は一人の女性へと

王妃候補のなりそこないといわれたマリーが英雄エドに逆プロポーズするという衝撃的な始まり方をする本作。

15歳のマリーは好奇心旺盛で物動じない性格と聡明な頭脳でピンチを乗り越え、自らピンチを作り出す。そんなドタバタ劇を広げながら奮闘していきます。
年の差が15もあるエドとの初々しく関係を積み上げていく恋模様にドキドキ、そしてキュンとすると思います。

このままでも十分に面白いんですが本作の魅力は戦いは戦場だけではない! ということじゃないでしょうか。
男達が戦場へ向かい、権力維持、力関係の牽制をするとき家を留守にするときその家を守るのは誰でしょうか?
そう女性なのです! この腕力ではなく腹の探り合いに始まり知略、戦略、立場、なんでも使って静かに激しい戦いを繰り広げるのです。
 自分が主導権握っていると思えばそれも誰かに誘導された結果であったり、女性の裏側の戦いを見ることが出来るはずです。

マリーを中心に渦巻く陰謀、その中で必死に生きるその15歳の少女の姿を是非見て頂きたいです。

あと個人的にはマリーの物事の捉え方、表現の仕方がとても面白いのでその辺りも触れてもらえるとより楽しめるんじゃないかな? と思います。

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