おてんばだけじゃない! マリーの波乱に満ちた日常が楽しい作品

勝手にレビューしていた気になっていた(;´・ω・)
この作品はレビューせざるえをえない!!

舞台は同作家さんの別作品の異世界。
ですが、純粋な貴族モノとして単体でも十分読めます!

王妃候補のなり損ないと言われたおてんばなマリーが、愛想がない十も歳の差が離れた、実はとても慈愛心を持たれた優しいエド辺境伯と婚約する事になり、彼の領地で暮らす事になる中で起こる波乱万丈の日常を描いた作品です。

と書くと「おてんばなお嬢様の話か」と思われるかもしれませんが、この作品の良いところは、マリーがただのおてんばなだけじゃないところ。
公爵家の出なのもありますが、中々の知恵者であり切れ者でもあり、そんな部分をエドの為だったり、領地の方々や屋敷の方々の為に披露できる、良い意味でのしたたかさを持っているのが良いのですよね。
おてんばですけど!(これは譲れません!)

この両面性が、エドをはじめとした、彼女と関わる者達の心を惹きつけていく。
そんな部分が読んでいて心地よいんですよ。

異世界ファンタジーであり、貴族ものでありながらも。
安易な冒険や、悪役令嬢系ではない、日常系作品としても、貴族の生活を見る作品としてもしっかりしているのがとても魅力的なんです!

文章もマリーの一人称で語られますが、ライト過ぎず、でも読みにくさもない形で非常に読みやすいんですよね。

戦闘に明け暮れたり、人間関係のグログロした部分を見たりしやすいこのジャンルですが、たまにはこういった楽しい日常系作品、いかがですか?

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