『人の身から化物と言われる魔女へ』

この作品は『魔女』というテーマを主軸として描かれ、

森の中で2人の少女と魔女が出会うという起点で物語が始まります。

この作品で描かれるシナリオは

『魔女が人間だった頃』

『魔女となってからの生活』

『魔女の今』

といったような、魔女という存在の掘り下げを中心とした一貫性のあるストーリーとなっていて、魔法のある世界観というよりも、魔女の心象変化に重点をおいて描かれた作品という印象を受けました。

魔女ものという事で、どんな過去があるのか、誰かが報われない内容を含んでいるかという点に期待を込めて読ませていただいたのですが、

読んでて胸が苦しくなるような展開と報われないながらでも報いのある結末には大変満足できる余韻がありました。

百合という要素も露骨なイチャイチャではなく、お互いの心の距離が縮まっていく過程が表現されていて、微笑ましさを感じる内容だったので素敵でした。

この作品に『面白い』という言葉は合わないと思うので、
『心揺さぶられる素敵な作品』と評価させていただきます。

評価は文句なしの★3で、打ち足りないと思える作品ですのでぜひぜひご一読ください!

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