その魂が救われることを祈らずにいられない

誰かを愛すること。相手を大事に想うこと。
死ぬことが出来ない魔女と無垢な少女たちを通して、そういった胸に残しておきたい温かさを感じる物語。

テンポの良い文章が読みやすく、また、柔らかな表現からは作者様の優しさと感受性の深さを思わせられます。

初めてこのお話を読むあなたは、プロローグの少女と同じ気持ちで昔話を紐解くことになるでしょう。

終わってから、もう一度1ページ目を開いて。
今度は語り部の目線から、別の気持ちで読み返せます。
そうして優しさのループに微睡んでください。

いつかの花畑で見つけた花と同じ名前を持った少女から始まるこのお話を、繰り返し感じてほしいです。

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