二人の少女と魔女の温かいお話です。魔女に対する偏見が横暴していた悲壮な現実が、少女達の純粋な心を通して変わっていき、魔女と村の人々が次第に心を通わせていく展開がとても素敵です。
もちろん読んでて心が苦しくなるような場面もありますが、僅かながら救いも残されているので安心して読めます。とにかく微笑ましさを感じる魅力な物語でした。
こんな素敵な作品が書けるのも、作者さんの才能あってのことだと思います。僕には到底真似できないような美しい描写の数々に、心を奪われました。ぜひこれからも参考にさせていただきたいです。
素敵な作品を読ませていただきありがとうございました!(*>д<)💕
誰かを愛すること。相手を大事に想うこと。
死ぬことが出来ない魔女と無垢な少女たちを通して、そういった胸に残しておきたい温かさを感じる物語。
テンポの良い文章が読みやすく、また、柔らかな表現からは作者様の優しさと感受性の深さを思わせられます。
初めてこのお話を読むあなたは、プロローグの少女と同じ気持ちで昔話を紐解くことになるでしょう。
終わってから、もう一度1ページ目を開いて。
今度は語り部の目線から、別の気持ちで読み返せます。
そうして優しさのループに微睡んでください。
いつかの花畑で見つけた花と同じ名前を持った少女から始まるこのお話を、繰り返し感じてほしいです。
この作品は『魔女』というテーマを主軸として描かれ、
森の中で2人の少女と魔女が出会うという起点で物語が始まります。
この作品で描かれるシナリオは
『魔女が人間だった頃』
『魔女となってからの生活』
『魔女の今』
といったような、魔女という存在の掘り下げを中心とした一貫性のあるストーリーとなっていて、魔法のある世界観というよりも、魔女の心象変化に重点をおいて描かれた作品という印象を受けました。
魔女ものという事で、どんな過去があるのか、誰かが報われない内容を含んでいるかという点に期待を込めて読ませていただいたのですが、
読んでて胸が苦しくなるような展開と報われないながらでも報いのある結末には大変満足できる余韻がありました。
百合という要素も露骨なイチャイチャではなく、お互いの心の距離が縮まっていく過程が表現されていて、微笑ましさを感じる内容だったので素敵でした。
この作品に『面白い』という言葉は合わないと思うので、
『心揺さぶられる素敵な作品』と評価させていただきます。
評価は文句なしの★3で、打ち足りないと思える作品ですのでぜひぜひご一読ください!