これほどのドラマが6,000字以内?嘘だと思うほど、目一杯の青春が詰め込まれていました。彼らと一緒になって風を感じました。全体的に文章も読みやすく、想像される情景や疾走感は映像化にも向いているのではないでしょうか。追いかける背中、走る理由、自分という在り方。高校から大学にかけての、その年齢だから感じられる爽やかな青さは、どこか懐かしさすらあります。自分はワタリドリの歌詞を知らないのですが、このお話を読んだことによって逆にそちらを調べてみたくなりました。
曲を着色するという発想は私にはないものだったので勉強になりました。よく歌詞を解釈した上でないと書けないような、まさに「ワタリドリ」を連想させる文章で感動し、「ワタリドリ」の歌詞の中に出てくる「僕ら一心に羽ばたいて」の「僕ら」をすっぽりと当てはめて読んでいけました。歌詞に合う部分を見つけては「ああ、ここはあの歌詞の部分だ」と感じ、考えながら読むことができる本当におすすめな作品です。ぜひ、読んでみて!下手くそな文章ですいません