戦国時代という事もあり別れは突然というのは分かっていたかもしれませんがその中でも、改めて落胆する主人公。そして、最後に気づいたその真実。彼の気持ちと同化すればするほど、どれほど辛かったか、それと同時に来世で会える、また二人に戻れるという安堵感がありました!
読みながら映像が鮮やかに頭に浮かぶ、儚く切ない物語です。タイトルも素敵! 時代小説を読んだことのない人でも、この世界観にはグッと惹きつけられるはず。作品によって、まったく違うジャンルを書き分ける作者の力量に圧倒されます。
すごく短い物語なのに、よく練り込まれてそれはまるで名のある作家によって書かれた古典文学のよう。市井に埋もれているのがもったいないと思います。もっと高く羽ばたくべき珠玉の逸品です。
驚きました。短い文章で無駄なところがなく時代背景にあっている。それでいてストーリー展開もわかりやすくて伏線まで……。完璧と言っていい、そんな感じです。
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