10 遺跡

 カデシュの遺跡には古代人の遺した武具が今も眠っている。

 しかし近年、挑む者はほとんどいない。戦は集団戦が常識となり、個人の武勇がものをいう時代は過ぎ去ったからである。加えて、危険な野生生物が棲みついているというのもある。

 ミリアムはオオカミの群れを蹴散らし、コウモリの巣を突っ切って、地下二階の奥にあった宝箱から白銀の籠手を発見した。


【攻撃力+1】


【耐久力+1】


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


【道具に「真の地図」がなければ→目次へ】


【道具に「真の地図」があれば↓下へ】


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 地図に描いてあった通り、地下五階には鉄製の大きな扉があった。

 押しも引きもせず、ただ立ち尽くす。

 辛抱強く待つ。

(本当にこれで開くの?)

 いよいよ疑わしくなってきた頃に、扉は重々しい音を立ててゆっくりと左右に開いた。

 宝物庫――という割には、部屋はガランとしている。ほとんどの宝がすでに持ち去られた後なのかもしれない。武具らしきものは、部屋の中央にある石膏像が捧げ持つ剣のみ。

(さて、どうしようか)

 どう見ても罠だ。一定の距離まで近づいたら、像が動き出して襲ってくるに違いない。確実に勝つ自信がないなら諦めたほうがいいだろう。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


【攻撃力が4以下なら→目次へ】


【攻撃力が5以上なら↓下へ】


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 石膏像の首がゴトリと落ちて、ミリアムは剣を手に入れた。

 見た目は無骨な石の剣である。切れ味が良さそうには見えない……というより、どうやら刃物ですらない。儀式用の道具だろうか。

 とは言え、せっかく苦労して入手したのだから、持っていくことにする。

(何か不思議な力がありますように)


【道具に「石剣」を追加】


【→目次へ】

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る