9 森
火傷に効く薬草と、血止めの薬草をかき集める。
回復手段は多いに越したことはない。
(懐かしいな)
幼い頃この森で、母から草花の見分け方を、父から剣の振り方を教わった。
何か大きな啓示を受けた時、人々に信じてもらえず苦心するのは予言者の常。ホラ吹きと見なされて占い師の職を追われることもある。そこで、ある程度のことは何でも一人でこなせるよう、訓練されているのだった。
道具袋が満タンになるまで薬草を摘むと、ミリアムは腰を上げた。
【耐久力+1】
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【道具に「依頼書」があれば↓下へ】
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マダライノシシが大きな牙で地面を掘り返している。地中に生えている茸が彼らの好物なのだ。
もとい、彼らにとってはほとんどの有機物が好物である。畑の作物も、人間も。
イノシシはミリアムに気づくと、太い首を震わせて牙についた土を払い、後ろ脚を二度蹴って、一気に突進してきた。
そして、急所である眉間に短剣を深々と突き立てられたまま、およそ十秒間走り続けた後、絶命した。
ミリアムはイノシシの眉間から短剣を引き抜いて、器用に牙を抉り取り、討伐の証拠品とした。
【道具に「報奨金」を追加】
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【仲間に「アラン」がいれば↓下へ】
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「お嬢ちゃん、すげぇんだな」
出会ってからずっとヘラヘラしていたアランが真顔で言った。
「ドラゴン退治が終わったら俺と組まねぇか? ああ、変な意味はねぇぜ。俺は年上が好みなんだ」
考えておく――と答えると、アランは満足げに頷いた。
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