6 宿屋

 食事と睡眠は生活の要である。何かに本気で挑む時こそ、疎かにしてはならない。

 ミリアムは体調を万全にするため、食堂で目玉焼きハンバーグをよく噛んで食べた後、一番高い部屋の柔らかなベッドで横になった。自宅の粗末なベッドとは天と地ほどの差がある。

(今度こそ……)

 ドラゴンに勝つ自分の姿を思い描きながら、ミリアムは深い眠りに落ちた。

 それから、夢も見ずに目を覚ました。


【耐久力+1】


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【仲間に「天使」がいなければ→目次へ】


【仲間に「天使」がいれば↓下へ】


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 器用に空中で眠っている天使をつつくと、「お、朝か?」と返答があった。

 朝ではないが起きる時間である。

「っあ――よく寝た!」

 天使は思い切り背伸びをして、自らの頬をパァンと叩いた。

「戦う前に寝たのは初めてだぜ! なんかクッソ体軽ィ!」

 頭の輪の光が心なしか……いや、明らかに強くなっている。

「おいミリアム、絶対勝とうな!」

 睡眠取って良かった――と、ミリアムは心から思った。


【攻撃力+1】


【→目次へ】

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