8 港

「あら、久しぶり」

 占い師のファティマが黒髪を潮風に踊らせながら微笑んだ。

 ミリアムの唯一の幼馴染み。同業だが商売敵ではない。互いに縄張りを守っている。

 彼女をドラゴンとの戦いに巻き込むつもりはなかった。ただ、今日会いに来れば、遺跡の地図を譲ってもらえることがわかっていた。

「常連のお客さんにもらったの。私と違ってあんた武闘派だし、気が向いたら行ってみたら?」


【道具に「地図」を追加】


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【耐久力が3以下なら→目次へ】


【耐久力が4以上なら↓下へ】


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「あ、ねぇ、待って」

 去ろうとしたミリアムをファティマが呼び止めた。

「あんた、私に何か隠し事してない?」

(……)

 怪しい素振りは見せなかったつもりだが、占い師の直感というやつだろう。あるいは、友達の。

「まぁ、言いたくないなら言わなくていいよ」

 ファティマは自分のペンダントを外し、差し出してきた。

「何があっても、私は応援してるから」

 青い宝石のついたペンダントを首に掛けると、ミリアムは体の奥底から力が湧いてくるような気がした。


【攻撃力+1】


【→目次へ】

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