4 図書館

 ドラゴンに関する書物はすでに使って調べ尽くしている。

 開拓時代の人々にとってドラゴンがいかに恐ろしい存在だったか。憶測の域を出ない、生態や生息地。ドラゴンにまつわる昔話。

 要するに、役に立つ情報は何もなかった。

 一冊だけドラゴンの倒し方に言及している本があったが、それは何代も前の王の虚飾にまみれた自伝であり、酒を飲ませて眠らせるという記述に、を何度も見ているミリアムは失笑するしかなかった。


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【道具に「地図」がなければ→目次へ】


【道具に「地図」があれば↓下へ】


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 ファティマから譲られた地図には一ヶ所、走り書きで見知らぬ文字が書いてある。

 ミリアムは辞書の棚を片っ端から当たり、それが古代ヘツェロト文字であることを突き止めた。そして、訳した。

「宝物庫の扉に鍵はかかっていない。しかし押しても引いても開かない。扉の前でしばし待て」


【道具の「地図」を「真の地図」に変更】


【→目次へ】

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