転生王女と専属書記官。身分違いの恋はどこへゆく。

 異世界から転生したのだという王女アリサ。しかし、まわりからは妄想だと思われているため、なにかと変人扱いされています。
 そんな彼女の幼なじみであり、唯一の理解者といえる主人公のカイ。魔導騎士見習いを目指していた彼ですが、思いがけずアリサの専属書記官を務めることになって――?

 差別や孤独といったテーマを内包しつつ、物語は明るく軽妙なリズムで進行していきます。恋に魔法にアクション、陰謀に策略にと盛りだくさんですが、ゴチャゴチャした印象はなく、とても読みやすく自然と物語の中に入りこめます。

 決して無視できない二人の身分差。はたしてカイの決断と恋の行方は。
 そして、忘れてはいけない、アリサの転生の真相にも注目です。

その他のおすすめレビュー

野森ちえこさんの他のおすすめレビュー1,935