都会の荒波に揉まれた結果。

 「若い内の苦労は買ってでもするべき」という言葉がある。この作品はその言葉に一石を投じた作品である。田舎に嫌気がさして、東京の大学を受けまくり、ついに合格を勝ち取ったはいいものの、金欠の為、学業よりもバイトに明け暮れる日々を送る。
 今年は就活生。東京の企業で働くため、面接を何度も受けるが挫折。仲間と酒を飲んでいたときに、スマホが鳴った。それは資金援助も求めることさえできないほどの、田舎の母親からの電話だった。
 
 その電話の内容は衝撃的なもので……。

 前のめりに人生を送り、後悔を重ねつくした主人公の選択とは?

 是非、御一読下さい。

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