第弐話

「……ん?」

ゆっくりと目を覚ます。時刻は午前三時。まだ人が起きるには早すぎる時間だ。なのにも関わらず彼は起きるのだ。理由は簡単だ。恐怖だ。それが一体どんな恐怖かは今のところ誰も知らない。

前回のあらすじを適切に簡潔に話すなら、彼が襲撃されたのを偶然救出した結香がいて、彼女は彼を自分のお家に連れていき、名前を聞いたら気絶してしまい、今彼が起きたところから話は始まる。

「………痛い」

身体中にできたあざがそれを重々しく物語る。

「あら、目を覚ましたの」

『残念だよ、君は。まさか、焼却処分だなんてさ。』

『さあ、ゆっくりと燃えるがいいさ。』

「痛い……!」

何なんだよ!この痛さは!

「ちょっ!大丈夫?」

痛い!痛い!


「はぁはぁはぁ」

俺が気づいたとき、目の前にあったのは、結香の惨死体ざんしたいだ。

「あーあ、残念だよ、全く」

「誰だ…」

「久し振りだね。伍番5番、いや…朔月そがつくん。」


もしも、この世界に希望があるならば、私はそれをどこまでも追い求める。その道にどんな絶望が待っていても、どんなに耐え難い運命が待っていても。

もしも、この世界に救いというものがあるんだったら、俺はその救いに救われていたい。いつまでも、こんな残酷な運命に振り回されたくない。だったら、いっそのこと『夢にでも堕ちていたい』。


To be Continued for...



True End

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狼の虚しき咆哮より全てを知るべきものか キイロイコトバ @yellowword

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