概要
お題:「主人公が知略/ハッタリで勝ち進む頭脳戦・心理戦」参加作品
「時は来たれり!」
義教は吠えた。
父義満が安国寺の小坊主一休によって散々恥をかかされたのは二十年前のこと。
いつの日かこの仇を討たんと臥薪嘗胆の日々を過ごし、
ついに今日、六代将軍の座に就いた。
今こそ父に代わってあのクソ生意気な小坊主に将軍の威光を知らしめてやる。
息巻く義教。
だが、
一休はもはや小坊主ではない。安国寺からも去ってしまった。
そんな者をやり込めたところで留飲を下げれようはずがない。
そこで義教は一休の弟子である二九休(にくきゅう)に復讐の矛先を向けた。
「え、将軍様が呼んでいるの。うん、行く行く」
「待って二九休さん、これは将軍様の罠よ。無理難題を押し付けられるに決まってる。行っちゃダメ」
「心配しなくても大丈夫だよサヨちゃん。じゃあ行ってくるねえ~」
こうして
義教は吠えた。
父義満が安国寺の小坊主一休によって散々恥をかかされたのは二十年前のこと。
いつの日かこの仇を討たんと臥薪嘗胆の日々を過ごし、
ついに今日、六代将軍の座に就いた。
今こそ父に代わってあのクソ生意気な小坊主に将軍の威光を知らしめてやる。
息巻く義教。
だが、
一休はもはや小坊主ではない。安国寺からも去ってしまった。
そんな者をやり込めたところで留飲を下げれようはずがない。
そこで義教は一休の弟子である二九休(にくきゅう)に復讐の矛先を向けた。
「え、将軍様が呼んでいるの。うん、行く行く」
「待って二九休さん、これは将軍様の罠よ。無理難題を押し付けられるに決まってる。行っちゃダメ」
「心配しなくても大丈夫だよサヨちゃん。じゃあ行ってくるねえ~」
こうして
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!まったくめでたくないが???
でもまあ、作者が「めでたしめでたし」と言っているのだからめでたいんでしょう。じゃあハッピーエンドです。確定。良かったですね。
あんま仏教って詳しくないのですが、カンで言うと、「一つことに執心・執着するのって良くないよ」的なことを言ってるような気がします。で、仏の教えってあんま爆笑・超絶オモロってわけではないじゃあないですか(詳しくないので、実はそうだったら済みません)(公案って実は大喜利だったんですか!?)。
となると、逆にすればこれは爆笑・超絶オモロの芽が出てくる。で、この話は、「一つことに執心・執着するの極み」だと思います。俺は最近古畑任三郎を見ていると古畑任三郎を殺せと思う…続きを読む