真白にのぞむ

作者 陽澄すずめ

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★★★ Excellent!!!

 夫の転勤のせいで、雪国で生活することになった主婦。
 寒さと雪に閉ざされ、気持ちはどんどん鬱屈していきます。
 来たばかりのとき、瀟酒な図書館は主人公を癒してくれたのに、雪の中車でここに返しに来ることを考えると、本を借りる事すら躊躇する。
……でも。
 人って、本当にちょっとした事で沈むし、ちょっとした事で前を向けます。
 そのなにかのきっかけさえあれば、見方さえ変われば、明日はもっともっといいものになるんじゃないだろうか。
 何か特別なことがあるわけではないですが、そんな希望を持てるお話です。

★★★ Excellent!!!

 雪国に引っ越してきた女性は、ある雪の日に、自宅で一冊の本を発見する。その本は市立図書館から借りてきたもので、今日が返却期限日だった。外は相変わらず雪が降り続き、女性は何もしたくない気分だった。しかし期限を破るまいと、女性は市立図書館に赴く。
 すると司書らしき女性から、お勧めの本のコーナーに案内される。その土地の作家の本の特設コーナーだった。女性はその作家の紹介文が書かれたチラシを持ち、本を探す。しかし、今日借りても返す日がまた雪の日に当たったら、と思い、本を本棚に返す。
 そして図書館を出た女性を待っていたのは、思いもよらぬ光景だった。

 果たして、その地縁の作家とは?
 そして女性が手に取って戻した本の題名は?

 是非、御一読下さい。