書かれているのは日常の出来事です。非日常のことはなにも起きません。でも、その中で葛藤があり、気づくことがあり、主人公が変わっていきます。日常のなんでもないことが、しとやかに書かれている物語です。
烏目は「とりめ」ではなく「からすめ」です。 作品に対する厳しい意見や批評は大歓迎です。書く勉強になりますので、ガンガン批評してください。 ⚫️受賞歴(カクヨ…
雪の描写が綺麗に切り替わるんです。錯視みたいに。舞台の高山がいっきに好きになる作品でした。いえ、冒頭では何だか「住みにくそうで」「天候の変化が激しく」「車がつかえない人は生きていけない」「観光客…続きを読む
雪国の冬のひとコマを描いた短編です。主人公のひと言ひと言に、厳しい季節を日常として暮らさねばならない者の倦怠と心の疲れが滲み出ています。空の色や水の温度、白い吐息、肌の感覚で伝えられる描写と、冷…続きを読む
雪国に引っ越してきた女性は、ある雪の日に、自宅で一冊の本を発見する。その本は市立図書館から借りてきたもので、今日が返却期限日だった。外は相変わらず雪が降り続き、女性は何もしたくない気分だった。しか…続きを読む
雪景色。図書館の本を返しに行きます。内容はそれだけですが、そこがいいです。短編ならではの手法でしょう。純文学の美しさを感じられます。何度も読みたくなる作品です!
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