世界観がとても好みのSFでした、『空』への想いを胸に抱いた彼と彼女の澄みきった願いがいつの日にか叶うのを願わずにはいられない。
閉じた世界と外に憧れる少年、と言えばSFの鉄板モチーフのひとつでしょう。少年期のアンバランスな心と歪な世界の在り方がリンクして、狂おしい焦燥を感じさせます。この都市ではきっとありふれた鬱屈。程…続きを読む
世界観含め、特に色による表現が素晴らしく、脳内での映像化も容易。冷たく暗く変化に乏しい「滞水の青」、自然を含む地上という色彩を失った白亜の人工都市。特に、侵略者(?)を銀色としたことで、異様で不…続きを読む
「『本当の空』を見るのを、諦めたくない」海底で暮らす事を強いられる少年少女の会話での一言が、本作品で最も印象的な言葉だ。誰でも、目にした事のない世界は、憧れるものだ。海底で暮らす人間が、全て…続きを読む
「物理的に閉鎖された社会からの脱出」も、「海底世界の物語」も、はっきり言って鉄板ネタではある。しかし、それらをたった2人の少年少女が成しえようとするという話は今まで無かったのではないだろうか。こ…続きを読む
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