残るのは気味の悪さと肌を撫でるような手の感触、骨の質感。

いやー悦が入っていてきめ細やかで末恐ろしい物語です。

最初の方はわりかし綺麗で艶めく色彩で語られていくのですが、後半になるほど気味が悪く澱みが読んでいる脳内や顔周辺をまとわりつくような感触に襲われます。

感触、そう、その感触が読了後も残りますね。ドロッとしているのでそんな簡単には身体から消えてくれない。


1万文字いかない短編ですが、隙間時間で読まない方が良いかなって思いました。ちゃんと時間とって苦しい読了感を味わいながら消化していきましょう。

しかし、ゆき子は幸せだったのでしょうか……

その他のおすすめレビュー

きつねのなにかさんの他のおすすめレビュー408