垂らした油

 水中に垂らした油が渦巻き状に水面を覆っていく。そんな光景を思い浮かべそうな内容だった。
 非常に神秘的で、それでいて奇妙な現実味があり、理性と感性が共食いしながら読み進めた。いつまでも水槽の鈍い輝きが読後感として残る。
 必読本作。

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