圧倒的な世界観と緻密なストーリーテリングに魅了必至!

これは壮大なオープンワールドを旅する白と黒の少女の物語。
黒の少女は最強の巫女。世界救済の旅に出ます。
白の少女は幼馴染みの黒の少女に随行しますが、旅の初めはまだ何者でもありません。
果たして白の少女は旅の間にどのような成長を遂げていくのでしょうか…?


まず読み始めて感じるのはその世界観の壮大さです。昨今は美しいオープンワールドが舞台のゲームが流行っていますが、文章でそのような世界観を表すには語彙力と筆力が問われます。この物語はそれを見事クリアーしていて、読む者を魅了していきます。

そして読み進めていくと、冒険に必要な強さとは何なのだろうと考えさせられます。強いとは一体どういうことなのか、そして強さは本当に必要なのか、と。単純な乙女の成長物語と思って読み進めるとその先に待つ運命に驚愕します。表現力だけではない、ストーリーテリングの妙にハマります。

この作品を読み終えた後には、きっとあなたも映画館で壮大なスペクタルファンタジーを観た時のような恍惚感に因われていることでしょう。

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