「死」とは何かを追求しながら「生」の姿を描き出す秀作!

「死とは誰のモノなのか」

そんな不穏な問いかけから本作は始まります。「死」は過程に過ぎない、そんな言葉が続き、お、と背筋が伸びしました。人の死をただ残酷なものとして描くだけでなく、何やら深い世界観が広がっている予感…

第一章までを読ませていただき、ヒタヒタと迫ってくるホラー感にゾクゾクしました。

怪しい呪物、それもエクアドルというあまり馴染み深いと言い難い国の風習の品を旅行土産として主人公の少年は求めます。その時点で怪しさ満開なのですが…

帰国した少年にふりかかる悲劇!

それは人の仕業なのか?それとも怪しい呪物を求めたが故の帰結なのか…?

そんなミステリー要素も含みながら第二章へと続きます。

奥深いホラーを求めている方は、ぜひ!