一人の女優の魂を描いた圧巻の作品!

平凡な見た目の女優ミカがアクトノイドという優れた容姿を手に入れ、アクトノイドパフォーマーとして活躍する圧巻のストーリーです。
演技の神というものが存在するのであれば、どうして神はミカに人並外れた美しさを与えなかったのでしょう。そこがストーリーの面白いところでもあると思います。アクトノイドという殻を得て、ミカが自身の才能を武器に勝ちあがっていくストーリーはとにかく爽快です。
作中では演技というものの本質にも触れられていて、ああ、そうか、そうだよなあ、と読み入ってしまいました。演技という世界で生きている人々の真剣な思いがひしひしと伝わってきました。
劇中劇もたくさん用意されていて、ストーリー本編を楽しみつつ、非常に楽しみに読んでいました。これほど考えるのは正直大変ではなかったかなと思います。

色々述べましたがたぶん読んで感じていただくのが一番だと思います。
文章も濃密でありながらとても読みやすいので、充実した読書時間を堪能できると思います。

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