概要
それは記憶喪失が生み出したもう一人の存在――レプリカが辿り着く世界だ。
レプリカの記憶を覗き、彼らの気持ちを理解すること。解決方法として三つの選択肢を与えること。それが『レプリカルテの庭』の番人である少女、カルテの役割だった。
そして今日もまた一人、レプリカがやってくる。
彼の名前は住良木諒。
諒には幼馴染の恋人がいて、彼女とともに記憶をなくしていた。
これは本当の答えを探すレプリカ達の物語。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!記憶喪失の人間に現れた別人格レプリカたちの物語です
人間が記憶をなくした際に出来る別人格レプリカたちの物語です。
レプリカは元の人格が戻るときに行き場をなくしてレプリカルテの庭にたどり着きます。そこで自らの行く先の選択をし、未来へと進んでいくことになるのですが……
非常に難しい設定を巧みに書き上げているという印象でした。それはやっぱり作者傘木さんの力量かなと思います。もうね、ものすごく面白いんですよ。ストーリーやキャラクター作りもそうですし、なにより無駄な文章もない。
完璧な筆致で書き上げているそれくらいの完成度だと思います。
本当に感銘したというか、わたしのこのレビューで皆さまに読んでもらえるか心配なんですけれど、読まなきゃ損! それくら…続きを読む - ★★★ Excellent!!!自分らしさって何!? 悩めるみんなへのエールが詰まった優しい物語
読み終わった時、素直に思えました。
自分のこと、もっと大切にしてあげようと。
事故や病気等によって記憶を無くしてしまった時。今までの自分と同じ自分でいることは難しいでしょう。
この時新たに生まれた自我のことを、今作品では『レプリカ』と呼んでいます。
彼らは記憶を取り戻すまでの単なる『ツナギ』ではありません。悩んだり迷ったりしながら成長していくのは本体と同じ。
その上、かつての自分の姿にまで思いを巡らせ、今とのギャップに落ち込んだり喜んだり一喜一憂する羽目に。
悩んで悩んで悩み抜いた先に掴み取ったのは、愛おしさと尊厳。
かつての自分の事を誇らしく思い、今の自分を大切…続きを読む - ★★★ Excellent!!!新たな人生のスタートを応援する物語
人生にはさまざまな選択があります。
例えば、新たな一歩を踏み出すのか、それとも現状にとどまるのか。
あるいは、思いを届けるのか、それとも、思いを秘めたままにするのか。
そんな人生の大きな岐路に立たされた時、誰かのひと言が迷える人たちの背中を押し、勇気を与えるかもしれません。
こちらの作品は、そうした人生の選択を迫られた人たちに贈る応援歌のような物語です。
『レプリカルテの庭』とは、いったいどのような場所なのか。
そもそも、今作に登場する『レプリカ』とは、どのような人たちなのか。
そして、主人公は迷えるレプリカたちに救いの手を差し伸べることができるのか。
なかなか上手に伝えるのは難しいのですが…続きを読む