蛇足(番外編的なもの)
ありふれた日常の幸せ
「ねえねえ、ソフィア、ソフィア!」
いつも私の元に訪れる少女が、いつもに増して嬉しそうな笑顔をして、私の名前を呼んでいる。
「どうしたの」
「ねえねえ、見て見て!」
ふふーん、と少し偉そうな顔をして出したのは、上の方に赤で100、と書かれた白い用紙だった。
「算数のテスト、100点だったの!」
「テスト……?」
「テストはテストだよ!100点取ると、褒められるの」
「そうなんだ」
テストで100点を取ったことの何が嬉しいのかは分からなかったけど、少女の笑顔を見るだけで私は心が温まるような気がするのだった。
終末の感情人形《フィーリング・ドール》 聖願心理 @sinri4949
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます