この感情に名前を付けて下さい。

 退廃した世界。人々はその魂の穢れに応じて、身体が腐れるようになった。つまり、魂が汚れれば、人間は簡単にゾンビになるのだ。そんなゾンビを狩る組織に所属するシスターがいた。ゾンビに「アーメン」とつぶやいて手榴弾を投げるという、楚々としたシスター像とは一線を画した女性だった。
 そんなシスターには、行動を共にする悪魔がいた。饒舌すぎるところを除けば、イケメンで通るかもしれない悪魔だ。シスターが悪魔を許したのでも、望んだわけでもない。ただ、悪魔の方がシスターを気に入ってついて回るのだ。
 シスターは、あるものを探していた。その旅の終着で、悪魔とシスターは一つの賭けをした。この建物の中に、シスターが探している物があれば、シスターの勝ち。シスターの探し物がなかったら、悪魔の勝ち。
 しかしその建物の中にもゾンビが出現し、襲い掛かってきた。
 絶体絶命のピンチの中、賭けはどちらが勝つのか?
 そして、シスターが探し求めていた物とは?

 是非、御一読下さい。