龍の宝は、それぞれの心の中にあるのかもしれない……そう思ったお話☆

昔話風の語り口と、勧善懲悪の中にも最小限の犠牲だけに留めた発想が、ちびっ子たちの間で人気を博しそうな素敵な作品です。もちろん大人が読んでも、心が洗われるような気持に浸れるでしょう。

章の各所に、千葉の郷土や文化、そして食の魅力を取り入れているところも見逃せません。新たな「千葉」を発見しながら読み進めていくのも一興だと思います。

動物たちと話せたらいいな……そんな夢を一度くらいは抱いたはず。作中に出てくるアイテムが欲しいと思った読者は多いのではないでしょうか。愛宕の住む近くの水辺でもカイツブリが巣を作り始めました。どんな会話が夫婦で取り交わされているのか……耳を澄ませて聞いてみたいと思いました☆

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