虎ちゃんが可愛い、虎ちゃんが可愛い!

昔話を史実と照らし合わせて肉付けし、過分に独創を絡めたものが名優を交えての映画化となり成功を収めた――そんな天晴な感覚に陥ります。物語内の解りやすい流れのところも、そうでないところも、全ては名優が役になりきっているからこそ出せる味。

一言で言い表すのは難しいけど、二言三言と重ねるのは無粋。そう思わせる何かがあります。

完結していますが、主人公の年齢、脇役キャラの個性、幻想と言う名の世界で繰り広げられる無限のアイデアを考慮すれば『これは、まだまだ続きがあるのかも知れない』と嬉しい誤算を空想するに全く支障がありません。いつか何かの拍子でひょっこり続きが連載されたとしても、私は驚かないでしょう。
老若男女問わず、読めばとても胸踊る。そんな作品。

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