第4話 なぜか考えている

 アカネは自分のことをどう思っているか? と、なぜか考えている自分。どうしてだろうか、今までアカネとは友だち同士なのに。

 アルバイトを終えて自分は自宅に帰る。チビが玄関で待っていた。へっへっへ、とチビはどうやら自分の帰りを待ち望んでいたようだ。

 自分はチビの頭を撫でてあげる。すごくチビは嬉しそうに尻尾を振る。チビが自分の家族であるのは間違いないことだ。

 それにしても、アカネを意識するのはどうしてだろうか? 部屋でチビにご飯を与えながら考えている。自分も、ご飯を食べる。

 チビがご飯を食べ終えて自分の顔を見つめてくる。へっへっへ、とチビは尻尾を振る。そして、チビはニコッと笑顔になる。自分はチビを抱きしめる。自分の心の中には、アカネに対してちょっとだけさびしさを感じている。なんと表現したらよいものか。そのさびしさを、チビに抱きしめるということで自分の心を安定させようとする。


続く

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