第3話 これでも友だち同士

 自分とアカネとチビは、近所の広い公園に遊びに来ている。春だから、のんびり長イスに座っている。チビは長イスから飛び降りて、広場にトコトコと歩き始める。よその子どもたちが、チビの元へ集まり始める。それを見たアカネが、

「子どもって可愛いよね」と言った。

「そうだな」

 自分はぼんやりと答えた。

 そして、チビと子どもたちが広場で追いかけっこをして遊んでいる。なんだか、チビが輝いて見えた。隣に座っているアカネは、あははと笑顔になる。なんだか自分も笑顔になっていた。

 自分とアカネはこれでも友だち同士。アカネは本当は自分のことをどう思っているだろうか? アカネの横顔を見つめてみる。笑顔が、まぶしかった。


続く

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