第7話 突然の事故

 いつもの散歩道、チビは相変わらず桜の舞い散る花びらを見つめている。今日は自分とチビでの散歩。しばらく、自分も舞い散る花びらを見つめている。

 チビは歩き始める。自分は引っ張られながら散歩道をゆく。いつもの車道が見えてきた。へっへっへ、とチビは歩いている。

 車道の横の歩道をチビは歩いてゆく。いつもと同じ散歩道、ああ、春らしい風が吹いている。チビが立ち止まり、行き交う車を眺めている。自分は、ぼんやりとする。

 キキキイーーーー! と、何かの音がする。鈍い音がした。と同時にチビの方を見た。チビが倒れている。自分は一瞬、何が起きたのかわからなかった。自分は気付けば、叫んでいた。チビ! と何度も呼びかけながら、チビの体をゆするも動かない。

 自分はパニック状態になった。


続く

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る