最終回 ありがとう、チビ

 今は夏、いつもの散歩道。自分とアカネの二人で歩いている。ちょっとだけさびしさはあるけど、アカネの言葉のひとつひとつに自分は救われている。

 チビは、自分とアカネにたくさんの思い出を残してくれた。どの思い出も、くすぐったい感じで、心が暖かくなる。でも、自分は泣きそうになるから、大空を見る。

 自分には見える。

 柴犬のチビが、大空を泳ぐように羽ばたいているのを。

 自分はアカネと手をつないでいる。アカネと付き合うことにしたのだ。これから、二人で道を進むことにした。


 ありがとう、チビ。

 これからも、一緒だよ。


終わり

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いつもの散歩道 野口マッハ剛(ごう) @nogutigo

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