第5話 対する気持ちは

 いつもの散歩道、チビは相変わらず桜の舞い散る花びらを見つめている。自分とアカネはいつものように会話をしている。

 アカネの自分に対する気持ちは怖くて聞けない。いま目の前にいるアカネは自分のことをどう思っているのだろうか?

 笑顔のアカネは可愛い、そんなことを言えない自分がどこか情けない。自分はアカネに対してちょっとずつ特別な感情が芽生えつつある。

 すると、アカネはチビの頭を撫でて、こう言った。

「チビはカッコよくなったね? 誰に似たんだろうね?」

 そう言ってアカネは自分の顔を見つめて笑顔に戻る。自分はドキドキしている。アカネの本当の気持ちはなんだろう?

 桜の舞い散る、いつもの散歩道。自分とアカネとチビでまた歩き始める。


続く

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