脳が溶けるほど甘~いお話はいかがですか?( *´艸`)

  • ★★★ Excellent!!!

舞台は中華風の皇宮。
三人の皇子と一人の書庫係の女の子、そして一人の妖。
皇子達はそれぞれ全く異なった性格をしておりますが、皆主人公の書庫係の女の子、『朱衣』に惹かれております。彼らは、朱衣の父親に師事していた過去があり、いわば幼馴染の関係。そこへある日、『夜伽』という妖が舞い込んできて、朱衣と秘密の関係に……。
不思議な五角関係がたまりません。毎回、甘い描写と展開で脳みそトロリンになりながら読んでおりました。あっちも好きだけど、こっちも魅力的、とか言っておきながら、こっちはほっとけないし、そっちとは誰にも言えない秘密があるし……と、恋多き乙女の感情を見事に表現しきっております。
そして、恋愛だけでなく、皇宮を取り巻く様々な人間模様、そして彼ら彼女らの確執、苦悩や葛藤を織り交ぜながら、シリアスに展開していく後半のストーリーは、目が離せませんでした。しかも、それが抉ってくるんです。心をゴリゴリと。
続きが気になるけど、続きを読むのがちょっと怖い……そんな、読み進める手が一瞬止まるほどの心情描写には圧巻の一言です。
キャラクターも、誰を応援したくなるとかではなく、もう、みんな一緒に幸せになってくれ頼むから……という感情になってしまう程、魅力的で愛すべき人物達です。強さだけではなく、それぞれの弱さを描いていて、キャラがしっかり立っているのが一番の要因かと思います。
長くなりましたが、とてもおすすめの作品です。
是非皆さん、読んでみてくださいね( *´艸`)

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