殺し屋の弟子になりました。
なのか はる
プロローグ
「なぁ、俺はさ……嘘つく奴がこの世で1番嫌いなんだよ」
真っ黒なスーツの男が、左手で小太りなおじさんの頭をつかむ。右手には拳銃を持ち、おじさんのあごにググッと押し当てる。
「なぁ、なんか言えよ」
おじさんはガタガタと震えている。
「い、言ったら命は保証してくれるんだよなっ……?」
「あぁ、もちろん」
「……い、依頼人は【佐久間】だ。ほらっ、言ったぞ。早く拳銃を降ろしてくれっ! 」
窓からは月明かりが入る。
「オーケー、オーケー。有益な情報ありがとう」
そう告げると男はあごから拳銃を離した。そして、今度はこめかみに銃口をつける。
「お、おいッ! な、何を……!? 」
男が体の芯まで凍るような微笑みを浮かべる。
「じゃ、さよーなら」
バンッ
無機質な倉庫に、小さな悲鳴と銃声が響いた。
殺し屋の弟子になりました。 なのか はる @nanokaharu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。殺し屋の弟子になりました。の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます