落語家が寄席で語ったのは、八尾比丘尼でも、アンデルセンでもない人魚姫。 人生を芸に昇華させたような演目でした。
てやんでえ、目から汗が出ちまったじゃあねえか!
落語?…なのに、人魚姫?違和感を感じたのは、一瞬。かつては父であった、落語家の語りに引きずり込まれ、気付けば一緒に海の底。皆が知っている、人魚姫。作者様が紡ぐ、もうひとつの物語。人魚姫の愛と、親子の愛。ふたつの愛がひとつになって、海の中へと溶けてゆく。胸が熱くなりました。忘れられない落語《ユメ》を、ありがとうございました。
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