青少年時代を一気に走り抜ける様な感覚

人間の暗い所にも焦点が当てられ、エロスの描写もそれ自身が目的ではなく物語の構成上のスパイスに加えられている程度。
そして、メインの二人だけではなく他の人達も細かいところまで作り込まれているのでしょう、血の通った人間にしか見えませんでした。
久々に、読みながら映像と音声、声が脳内で流れるほどの素晴らしい作品に出会えました。

最後に。
もし、テディがルカと出会わなければルカは普通の幸せを得られたのか、しかしルカがテディに合わなければ幸せなんて得られなかったのではないか。
そんな風にifの世界線を考えてしまうほどに私はこの作品にのめり込んでしまいました。
この作品に出会えた事に感謝を。

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