一気読みさせていただきました。内容もさることながら、語りがとても素敵で、わかりやすいですが決して安っぽくなどはなく、すんなりとストーリーが落ちてきました。本や文章がとてもお好きな方なのだなぁと、読んでいて気持ちが良くなりました。1話完結なことと、作者さん視点なのがより良い味を引き立てていますね。とても良い勉強になりました!これからも応援しています。
怪談というと、合理主義のこのご時世、錯覚だの脳内現象だと切り捨てることは簡単ですが、人間の奥底の恐怖や好奇心は変わらない。形を幾度も変えて私たちの前に現れてきます。古くは根岸鎮衛の「耳袋」、昭和…続きを読む
題名は「半実話」となっております。半分、つまり五割は実話です。これは作者様が冒頭で述べられているように、作者様が聞いた話を脚色して作られた作品集だから、「半実話」となっているわけですが、その怖さは…続きを読む
身近な所にある、普段は目に見えなかったり、説明のつかない不思議な出来事の短編集です。物語の静かで優しい表現に、気がつけば何話もまとめて読んでいました。
ほっこりとするお話もあるのですが、背中がぞわりとするようなお話が印象に残ります。読み終えた後に暗い部屋の隅を確認したくなるような、日常のふとした瞬間に思い出してしまうようなそんな躙り寄るような…続きを読む
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