独断と偏見で現代語訳した古事記

作者 烏目浩輔

168

58人が評価しました

★で称える

レビューを書く

★★★ Excellent!!!

読みづらい逸話を、上手く噛み砕いて面白おかしく綴られた現代版の古事記です。国創りのエピソードは色々な書かれかたで目にする事も多いですが、この作品ほど読みやすく理解しやすい工夫が凝らしてあるのは初めてでした。

神様たちの話を読んでいるはずなのに、気づけば自分の周りでも見かけることができそうな親近感が湧いてきます。これも作者さまの筆力によるものなのでしょうね。こういう書き方をしてくれると、昔の逸話に深く興味を持ってくれる人も沢山いるのではないでしょうか。

他のエピソードに筆を進めてくれることも、大いに期待してます☆

★★★ Excellent!!!


 日本最古の物語と言われる『古事記』──その創世神話というとどうしても難しい印象がある方も居るでしょう。

 しかし、この作品は古事記でありながら全く違うアプローチで演出された物語として生まれ変わっています。これにより誰もがエンターテイメント作品として気軽に楽しめるでしょう。

 ギャグ多めですがしっかり話の筋を押さえているところが作者の腕の見せどころ。そして見事にそれを果たしているのもポイント。


 これを期に『古事記』に興味を引かれること請け合いですね。

★★ Very Good!!

塩野七生先生のローマ人の物語シリーズには、経済人を含め、幅広い層のファンがいる。
千年ほど遡った作品なら、源氏物語。現代でも、女性を中心に老若を問わず唸るほどのファンがいる。
でも、1,500年弱も伝わる古事記については、ファンの存在が希薄だ。正史として編纂された日本書紀と違って、古事記は庶民でも親しめるようにと伝承を重視したのに、考古学者や歴史学者しか近寄らないイメージが強い。

烏目さんも指摘する通り、内容的には非常に面白いのだ。肩の力を抜いて楽しめる神話なのに、残念な事だと思う。
だからこそ、本作品のようにオチャラケた雰囲気で紹介する作品の存在意義は高いと思う。
是非読んでみて下さい。興味を持てたら、以降のエピソードも網羅した現代語訳にトライしましょう。
日本人として、故国の神話に親しみましょうよ。

でも、私自身は既に何となく知っているので、星2つです。
短編にはMAX2つの信条を安売りはしない…かな。

★★★ Excellent!!!

古事記は面白い。

日本人がクリスマスもハロウィンも抵抗なく「お祭りだから」と受け入れてしまう精神的原点。
それは「八百万の神」とあるように、古来より日本人は様々なものに畏敬の念を持って接し、キリスト教に関しても「ありがたい存在だから」というリスペクトを持って受け入れた結果が今日の日本におけるクリスマスでありハロウィンなのである。

そして、嘗て性に関して今ほどタブー視していなかった日本。
古事記を読むと、それがよくわかる。
神様は本能に任せてまぐわい、国を産んだのだ。

しかし、古事記は読むのが面倒臭い。

他の皆さま方もレビューで書かれているとおり、冒頭で心が折れてしまう。
私も古事記を読んだことがあるが、冒頭のことは記憶にない。
多分飛ばして国生みから読んだのだろう。

読むと面白いけどなかなかハードルの高い古事記。
それをわかりやすく、そして面白おかしく書き上げた素晴らしい作品です。
古事記をわかりやすく読めるという点でも読む価値がありますし、古事記だということを抜きにしても大変面白く、読まないという選択肢はありません!

烏目浩輔様のこの古事記を読んで、多くの人が日本の神話に、古事記に興味を持つといいなぁと思います。

★★★ Excellent!!!

っていうかね。
そもそも古事記って普通に読んでも笑えるのよ。
設定からしてめちゃくちゃだし、「誰がこんなこと考えたんだよ( ゚∀゚)o彡バシッ」ってツッコミどころ満載だし。
ただ、文章がややこしくて、そのおかしさ加減が伝わらないのね。

本書はその古事記を超絶現代語訳して「高校生でも読めちゃうぜ」状態にしてるわけ。中学生は親のいないところでこっそり読もうか、エロ描写あるしね。エロ描写もほとんどコメディだけどね。

これを読んだら元ネタの古事記が読みたくなると思うから。
ぜひ読んでみて。
古事記のエンタメ性にやられること間違いなし。

★★★ Excellent!!!

古事記の黄泉戸喫、イザナギは、イザナミについてのお話です。

古事記には、ファンタジー、ホラー、異能、妹萌、エロまでなんでもあります。

作者様の独自の解釈、表現により面白、おかしくなっています。エロすら、ギャグになってるのはさすがです。

意外な展開もあります。現代版古事記、お楽しみを!

★★★ Excellent!!!

世界が人体の一部から作られた、という神話は意外に多いけれど、
始祖が国土そのものを産むとか、そのための行為が具体的に書かれた伝説を持つ民族って、珍しいかもですね。

あの原文から書き起こして、そうか古事記って元祖妹萌えだったんだと驚かされる着想、読み手が呆れるほどの執念(褒め言葉です)で唱えられるあの擬音、
コミカルな会話と、超然としたナレーションのギャップの面白さ、秀逸でした。
にやにやしながら読み終えましたが、仕事で凹んだ時とかにまた読みたいです。

★★★ Excellent!!!

古事記といえば現代語訳でさえも、特に冒頭は精神攻撃のような神様の名前の羅列が続き断念してしまいがちですが、こちらの作品は全然そんなことはありません。

全体的にクスッと笑えるテイストになっており、誰でも気軽に読める内容となっています。
古事記を読んだことのある方なら「このシーンってこんな感じだったっけ!?」といい意味で度肝を抜かれること必至です。
私はこの作品を読んだことをきっかけに、手元で埃をかぶっていた(真面目な)現代語訳に再挑戦し始めました。

今回は冒頭部分のみとのことですが、続編が出たら是非とも読みたいです。

★★★ Excellent!!!

古事記ゆかりの地は、九州から関東に掛けて点在していますが、西日本には固まってあります。

私は島根県に仕事で長期滞在した際、周辺に古事記の伝承地があることを知り、幾つかを見て回りました。日本には現代でもまだまだ神秘的な場所があります。

古事記の現代語訳は出版されていますが、それでもとても分かり難いです。この作品は、日本最初の歴史書である古事記に書かれた神話の世界を、とても分かり易く、面白く描いています。「黄泉戸喫」のおどろおどろしいイメージが変わります。

カタい現代語訳を読むよりも、ずっと神話の世界が好きになる作品だと思います。