面白い古事記をさらに面白く

古事記は面白い。

日本人がクリスマスもハロウィンも抵抗なく「お祭りだから」と受け入れてしまう精神的原点。
それは「八百万の神」とあるように、古来より日本人は様々なものに畏敬の念を持って接し、キリスト教に関しても「ありがたい存在だから」というリスペクトを持って受け入れた結果が今日の日本におけるクリスマスでありハロウィンなのである。

そして、嘗て性に関して今ほどタブー視していなかった日本。
古事記を読むと、それがよくわかる。
神様は本能に任せてまぐわい、国を産んだのだ。

しかし、古事記は読むのが面倒臭い。

他の皆さま方もレビューで書かれているとおり、冒頭で心が折れてしまう。
私も古事記を読んだことがあるが、冒頭のことは記憶にない。
多分飛ばして国生みから読んだのだろう。

読むと面白いけどなかなかハードルの高い古事記。
それをわかりやすく、そして面白おかしく書き上げた素晴らしい作品です。
古事記をわかりやすく読めるという点でも読む価値がありますし、古事記だということを抜きにしても大変面白く、読まないという選択肢はありません!

烏目浩輔様のこの古事記を読んで、多くの人が日本の神話に、古事記に興味を持つといいなぁと思います。

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