第三章
第三章
とりあえず、SNSに施術内容を投稿して、数日が経った。暫くそのまま公開という形を取ったが、問合せは何も来なかった。博は、学校が終わると、中山家に行って、先日届いた新しいタブレットの使いかたを指導した。其れと引き換えに、玲から、指文字のやり方を教えてもらった。平仮名五十音を片手の動きで表現するものであったが、これによって二人は、紙に書く必要もなく言葉を交わすことができるようになった。
その日も、中山家で博と玲が、お茶を飲みながら、言葉を交わしていた時の事である。
ふいにタブレットが、鳥の声のような音を立てた。
「あ、何か来たぞ。」
博は、タブレットを取って見た。取ってみるとメールの着信であった。メールアプリを開いてみる。
受信箱を開けてみると、一通メールが入っていた。差出人は、代筆今西由紀子と書いてあった。急いでメールを開いてみると、このような文句が書いてある。
「こんにちは、ツイッターの投稿読みました。施術してやってほしい人が一人いるんですが、空いている時間でかまいませんので、こちらまで来ていただけないでしょうか。勿論、ガソリン代は払いますから。住所は、富士市大渕、、、。」
大渕か。ずいぶん遠いところから来たものだ。ここからだと、少なくとも、車で一時間近くかかってしまう。
でも、施術してやってほしい人がいるという事は、間違いなく依頼のメールだろう。すると、玲がタブレットを取って、その住所を確認した。
「この住所ですと、大渕公民館の近くですね。」
彼の指文字はそういっている。
「え、知っているの?玲さん。」
博が思わず言うと、
「ええ、大渕公民館は、富士駅から、バスがあるから、それで行けますよ。」
と、指文字で答える。
「本当?」
「はい。」
と、玲は、タブレットを取って、地図アプリを開いた。そして、大渕公民館周辺の地図を検索して、地図を表示させた。確かに、それによると、依頼者の住所は、大渕公民館から、五分程度歩いたところの距離であった。いつの間に玲さんは、タブレットを使いこなせるようになったんだろうか。なんだか、英単語一つ覚えるのに、何十日もかかってしまう自分よりも、よほど頭がいい人のような気がする。
「でも、玲さん一人だけではいけないでしょうから、俺が通訳します。もしものことがあった場合の道具だと思ってくれればいいですから。俺、普段は学校があるから、今週の土曜に行ってみましょうか。」
博は、もしものことを心配して、玲に言った。玲も、そこは分かってくれているようで、一人では行かないといった。博が、メールで今週の土曜に伺いますと打つと、数分後、相手の人からメールが来た。
「わかりました、じゃあ、その日にお待ちしています。なるべく早くと思っていたのですが、迅速に対応してくれて、助かりました。」
博は声に出して読んだ。
「って、初契約じゃないか!よかったですね。ここまで来るのに、何日待たされたんでしょうか。やっと、俺たちの商売も、軌道に乗ってきたな。」
「まだ、ほんの触りですよ。」
玲さんの指文字はそういうが、ほんの触りが、博にとっては、なぜか、重大な第一歩のように見えたのだった。これができれば、二回目もやってくるという意味で。
そして約束の土曜日。
「それでは行きますか。」
博と玲は富士駅に行って、玲が示した曽比奈行きのバスに乗った。それに乗れば大渕というところに連れて行ってくれるという。
バスは、暫くは市街地を走っていたが、やがてだんだんに田舎道に変わっていった。もうしばらくたってからは、大きな森の中を走るような、風景に変わった。
「すごい、こんなところから、依頼を出していたのか。」
博は思わず言ってしまうほどの、山道を走って、やがて、小さな集会所のような建物の前にたどり着くと、玲が、押しボタンを押す。バスは、その前で停車した。小さな停留所が設けられていて、そこにはちゃんと大渕公民館と書かれていた。
二人は、地図アプリを頼りに、大渕公民館から、その住所へ向かって歩いて行った。確かに、大渕公民館から、歩いて五分もかからないところであった。
「はあ、ここか。」
なんとも言えない、不思議な雰囲気の建物であった。まるで日本旅館を大きくしたような形をしている。正門に貼られている表札には、青柳と書いてあった。つまるとこと青柳という人がここにすんでいるのだろうが、個人の家にしては少し規模が大きすぎる建物である。
建物にはインターフォンが設置されていなかった。仕方ないので、博は、玄関に行って、引き戸をがらがらと開けた。
「ごめんください。あの、先日メールを頂いて、ここに来させてもらったんですが。」
博がそういうと、車いすに乗った、中年の人が、ハイハイ何だよといいながらやってきた。なんとも言えない奇妙奇天烈な人だった。麻の葉柄の黒大島の着物を着た、中年の人なのだが、その言いかたが何だかやくざの親分見たいに見えてしまうのだった。
「あ、あの、施術してほしい人がいると書いてあったので、、、。」
博が口ごもりながら言うと、
「あ、あの時のね。待ってたぜ。あれを依頼したのは僕で、由紀子さんに代筆してもらったのよね。僕は、読み書きできないので。」
と、その人は言った。
「ちなみに僕の名は、影山杉三で杉ちゃんって呼んでくれよな。」
「はい、はい。わかりました。」
読み書きができないなんて不思議な人だなあと博は思ったが、玲も理由は分からないけど口はきけないので、それと一緒だと博は思った。世のなかには、とんでもないところが不自由である人がいるという事は、博も何となくだけど知っていた。
「敬語何て使わないでいいよ。僕、どうせ馬鹿だもん。堅苦しい挨拶するより、上がってくれないか。難儀している人は、この奥にいる。」
杉三にそういわれて、博はお邪魔しますと言って、建物の中に入った。この建物は、車いすの人も平気で出入りしているのだろうか。段差らしきものは何一つなかった。
「こっちだよ。もったいぶらないで、早くきて。」
杉三に連れられて、博も玲も、建物の中に入った。建物の廊下は鴬張りになっていて、歩くときゅきゅと音がした。それが快なのか不快なのかは、人によって別れるところだが、博は大してうるさい
とは思わなかった。
長い廊下を歩いて、中庭に到着したころから、前方から、咳き込む声が聞こえてくる。声から判断すると男性のモノであるが、なぜか声が細く、男性にしてはキーが高いものであった。その声に交じって、大丈夫よ、大丈夫だからね、と優しく語り掛ける女性の声も聞こえて来た。
「ま、今天童先生も一緒なんだけどさ。最近天童先生のシャクティパットも効かなくなっちゃって、困るのよ。ちょうどいいや。もっと強力な奴が現れたって言えば、なんとかしてくれるだろ。」
「シャクティパット?」
博は、思わず言ったが、玲は、中で何をしているのか、大体わかったようである。
「おい、来たぜ。」
と、杉三はふすまを開けた。
部屋は、四畳半くらいの小さな部屋で、黒いグランドピアノが部屋の大半を占めていたが、ピアノの前に布団が敷かれていて、そこに、なんとも言えないきれいな人が、ちょう座で座って咳き込んでいた。その背中を中年の女性が、そっと撫でたりさすったりしていた。たぶんこの人が天童先生だろう。そしてその近くに、心配そうな顔をして、若い女性が座っていた。
「おい、由紀子さんも聞いてくれ。あのメールで問い合わせた人が来てくれたぜ。」
杉三がそういうと、二人の女性は、博と玲のほうを見て、どうもこんにちはとあいさつした。
「こっちが、天童先生で、この人が由紀子さんね。で、施術してほしいという人はこいつ。磯野水穂さんだ。」
杉三は、咳き込んでいる人を顎で示した。
「こいつを大急ぎで楽にしてやってくれないか。僕たちではどうしようもないし、医者に見せても手の施しようがないの一点張りでどうしようもないので。」
杉三の説明を聞いて、何だか無理なお願いをさせられてしまったかと返答に困ってしまう博だったが、玲はすでに、磯野水穂と紹介された人の、観察を始めていた。彼の背をなでていた中年の女性が、あれ、と玲の顔を見る。玲もこの人が誰なのか分かったらしく、一寸驚いた顔をした。
「あら、中山先生じゃありませんか!」
「知っていらしたんですか?天童先生。」
由紀子と紹介された人が、おどろいた顔をして、天童先生を見た。
「ええ、知っていますよ。私、直伝靈氣の講習会でお会いしたことありますもの。確か、筆談で質疑に応じてくださいましたよね。もう二十年以上前の話ですから、先生はお忘れになったかもしれないですけど、私は、ちゃんと覚えていますからね。ほら、出来の悪い生徒で申し訳なかったですが、あの時、快く応じてくれたから。私、天童あさ子です。」
にこやかに笑いながら、話をする天童先生に、博も、由紀子もおどろいた顔をする。そんなことをやっていたのか、と、博は口にしようと思ったが、
「おう、それじゃあ、もっと強力な奴を連れてきてくれたのね!ちょうどいい。じゃあ、すぐにバトンタッチしよう!」
と杉三が嬉しそうに言って、玲に、お願いしますと軽く頭を下げた。天童先生も、お願いできますか、と玲に場所を譲った。
「みんな部屋から出ましょう。こういう物は人が見ていないところのほうが、やりやすいのよ。」
天童先生にそういわれて、由紀子も博も部屋から出ることにした。杉ちゃんだけが、ちゃんと見届けたいと言って、部屋に残った。杉ちゃんを動かすのはちょっと難しいのか、誰もそれに文句をいう人はなかった。
「とりあえず、あとは中山先生に任せましょう。あたしの下手な施術よりも、その方がよほどいいわ。直伝靈氣は、あたしたちの西洋れいきより強力なんだから。」
天童先生に言われて、博と由紀子は縁側に行った。天童先生がふすまを閉めたが、ふすまの向こうから、まだせき込む音が聞こえてきた。
「あの、すみません。天童先生とおっしゃってましたよね。玲さん、いや、中山さんとどういう関係なんですか?それに、じきでんれいきとはどういう物なんでしょう?」
博が勇気を出して、天童先生にそう聞くと、
「私にも教えてください。」
と由紀子が言った。
「ええ、あの中山先生は、もともと直伝靈氣の大師範の免状を持っていて、時々靈氣の講習会なんかでお会いしてたのよ。まあ、口のきけない方だったからね、講演とかはできなかったけど、資料を作ったり、質疑にはよく応じてくださって。」
と、天童先生は、にこやかに笑ってそういい始めた。そうなると、玲さんは三十代ではなく、もっと歳の人だったのか。あの顔立ちをしていたから、すごく若いように見えたけど。
「其れと、直伝靈氣ってどういう物なんですか?一般的なヒーリングとは違うの?」
由紀子さんが、またそう聞くと、
「そうね、もともと靈氣というものがあって、それは、日本で臼井という人が始めたんだけど、戦争のせいですたれてしまったのよ。でも、海外で臼井さんのヒーリングを広めていた人たちがいて、それをまた日本でも普及するようになったわけ。これが、今はやりの西洋れいきというんだけど。」
天童先生は、そんな解説を始めた。
「ごくごく少数の人たちが、海外に移行する前の、日本独自の靈氣を日本でも保存していたの。其れを直伝靈氣と言ってね、日本ならではの癒しの技術として、また再評価されているんですって。あたしは、講習会にちょっと参加しただけなんだけどね。結構技術的に難しいらしいから。取得するにはかなり高度な修行がいるらしいけど、でも、西洋れいきよりも結構効き目はあるって、聞いたことあるわ。」
へええ、なるほど、つまり、俺にしてくれたことも、それだったのか。ファンタジーに出てくるような魔法とは少し違うようだが、日本にそういう超能力が、広まっていたというのが驚きであった。
「あれ?いつの間にか咳き込む声が消えてる、、、。」
由紀子さんがそういうと、同時にガラッとふすまが開いた。
「終わったよ。何かすごいことをするのかと思ったら、単に背中をさすっているだけだったけどよ。」
杉三がそうからから笑った。博たちが、部屋のほうを振り向くと、ちょうど水穂さんを、玲が布団に寝かせている所であった。
「あら、すごい。ずいぶん楽そうな顔になったじゃないですか。」
由紀子がちょっと驚いた顔で言う。
「へへん、まあ僕もよくわからないシステムであったが、とにかく楽になってくれたみたいで、それはよかったなあ。」
「杉ちゃんが答えるべきじゃないでしょう。それを聞くのは水穂さんの方よ。」
何でも答えてしまう杉ちゃんに、由紀子はちょっと注意したが、杉ちゃんは、相変わらずにこやかに笑っているだけであった。
「こいつ、口はきけないが、かなりのすごい奴だなあ。天童先生でもできなかったのを、実現させちまった。それが成功したら、次はぜひ、ご飯を食ってくれるように、シャクティパットで仕向けてよ。」
「もう、杉ちゃん、そんなやくざの親分みたいなしゃべり方はしないでよ。それに、シャクティパットじゃなくて、直伝靈氣っていうんですって。今、天童先生が教えてくれたの。」
由紀子さんの言う通り、博は、この杉三のしゃべり方が、何だか乱暴というか、ちょっと怖い雰囲気もあるなと思って、ちょっと話ができなかった。
「いやあ、僕、体に触る治療というと、どうしてもシャクティパットと混同してしまうので、、、。」
と、頭をかじってまたカラカラと笑う杉三に、博はそんなに悪い人ではないのかなあと、ちょっとだけ思い直した。
「それにしても、水穂さんはよく眠っているね。」
杉三の言う通り、水穂さんは気持ちよさそうに眠っていた。いつもなら、咳き込んで目を覚ましてしまうのだが、今日はなぜか知らないけれど、それもなかった。
「まあ今日は一日こんな感じなのかしら。それにしても眠れることが本当に幸せみたいに、眠ってる。」
そういいながら、由紀子は、水穂さんのかけ布団をかけなおしてやった。これから夕方になるにつれて、寒くなるのは、必須であった。
「あたしもびっくりしました。直伝靈氣でここまで気持ちよくさせちゃうなんて。あたしがやっている、西洋式れいきですと、ここまでできませんもの。単にヒーリングというか、気持ちよくさせるくらいしかできないし。やっぱり、大師範まで取得した方は違うわ。」
天童先生が、そんなことをいっている。
「へえ、ヒーリング界にもそういう順位があるのかあ。」
「そうなのよ。いろんなヒーラーさんのウェブサイトがあるけどね、れいきヒーリングを掲げている人は多いでしょ。だけど、大体の人は、西洋式のれいきだから、気持ちよくさせてやる以外、たいしたことができる人は居ないのよ。まあ、自由にやれたり、取得が比較的簡単という長所もあるけど。やっぱり、日本の伝統的なものは、ちゃんと極めると違うわね。」
天童先生は、すっかり感動しているようだ。みんながそんな話をしている間、施術した張本人である玲は、ただ誰にも話さないで、にこやかに笑ってみんなを眺めているだけだった。
「あ、そうだ、それでは、お願いがあるんですが。」
博はここで大事なことを思い出す。水穂さんを、楽にしてやったのはいい物の、其れと引き換えに、施術の代償をもらっていない。
「あ、あの、三千五百円でいいですから、お支払いお願いできませんでしょうか?」
と博は、高校生らしくなく、お題を請求した。高校生がお金を求めるのなら、ちょっと強引にやることが多いのだが、このときは、なんだか御金を取るのが、ちょっと申し訳ない気がした。
「あ、そうでしたねえ。」
天童先生が、どうぞ、と、一枚の茶封筒を手渡した。本当は、茶封筒の中身を拝見してしまうことは、一寸いけないことだと思うけど、博は受け取ろうとして、手が滑って茶封筒を落としてしまう。すると、袋が畳の上に落ちて、中身が出てしまった。それを見ると、中に入っていたのは、千円札ではなく、一万円札が三枚入ってたのでまたびっくりしてしまう。
「ちょ、ちょっと、こんなにたくさん頂けませんよ!」
博が慌てて、茶封筒を返そうとすると、
「ああ、気にすんな気にすんな。こいつがこんなに気持ちよさそうに眠ってんの見るのは、もう何週間もなかったからよ。それは、どんな薬飲んだって出来やしなかったことだもん。だから、それを実現してくれたそのお礼なんよ。持ってって。」
杉ちゃんがにこやかに笑った。
「そうよ。あたしだって、直伝靈氣の現場を見られて、勉強になったわ。その謝礼も込めて、今日は持って行ってよ。」
天童先生までそういうことを言いだすし、しまいには由紀子さんまで、
「私も、水穂さんが楽になってくれるのを見れてよかったです。」
何て言いだすので、博と玲はありがたく三万円をいただくことにした。しかし、玲は、まだ付け加えたいことがあるようで、少し考えて右手を動かす。
「おい、あれ、なんて言っているんだよ。」
杉ちゃんが、由紀子に尋ねた。
「ちょっと待って。駅員講習で手話を習ったことあるけど、当の昔に忘れてしまって、、、。」
由紀子さんが、急いでこたえようとすると、
「あ、あのですね。これはですね、えーと、いきなり大量の靈氣を流すのは、体力的に難しいので、何回かに分けて施術します。でも、その時はもうこんな大金、用意しなくても、三千五百円で結構ですからと、、、。」
博は急いでその手の動きを通訳した。通訳というのもなかなか大変だ。玲さんの手の動きと、自分の発言のテンポをそろえるのが、結構難しいのである。外国人の言葉を通訳する人は、本当にすごいなあと博は思ってしまった。
「ああ、わかったよ。でもよ、こいつを静かに寝かしてくれて、僕らは本当に感謝しているっていう事だけは、受け取ってもらえんだろうかな?」
と、杉ちゃんに言われて、博も玲も、顔を見合わせた。そんなに感謝されるなんて、予想してなかったからであった。
「ははあ、もう軽い気持ちで始めないでくれよ。だって、僕たちがこいつを何とかしようとしたってできやしないんだぞ。それをお前さんたちは、簡単に成し遂げちまったじゃないか。それに対して僕たちがどんなに助かったか。商売ってのはそういうもんだろうがよ。あの、今話題の何とかというフリマアプリの商売とは違うんだってことは、自覚してほしいなあ。まあ、どんな手段でも商売というのは、そういうもんだけどな。」
杉ちゃんに肩をたたかれて、博も玲も、考えていたより、重大な依頼だったんだなという事がわかって、ちょっと照れくさくなった。
「また来てくれよ。楽しみに待っているからよ。」
みんなにこにこしている。それを提供できただけでも、素晴らしいことだ。人を泣かせるより、笑わせるほうが難しいと、博は家族に聞かされたことがあった。
水穂さんだけが、一人静かに眠っていた。
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