芯材に信念と矜恃を贅沢に使っております。

刀剣と刀匠に魅せられた一人の物書きが、
情熱という炉に焼べた物語を丹精込めて鍛え上げたのがこの作品です。

刃紋とも言える文体はシンプルながら余計なものの無い静かな切れ味=読み味を持っています。
一度読めば、その刃はすんなりと読者心に入り込んで来るでしょう。

異世界転移+迫害系、と冒頭こそテンプレですが、
この作品は玉石混合並ぶテンプレ武器屋にひとつ異彩を放つ金剛石の如き名作です。

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