ルーリアと竜呪と蜂蜜

作者 珀尾

優しくて、甘くて、ほろ苦い時もあって、そしてもふもふで。

  • ★★★ Excellent!!!

優しい物語でした。それは今も変わらず、優しく有り続ける。

教わるまで、木の実を焼いて食べることすら知らなかった女の子が、
こうして数々のスイーツに出会い、やがてそれを作る側へとシフトするのですから驚きです。
え、木の実生で齧って「苦っ……」って思ってたコですよ!?

優しい人たちがたくさんいて、そうでも無いひとたちももっとたくさんいますが、
それでもルーリアの周囲には優しい人たちが溢れている。
優しい、というのは、甘やかしてくれる、のではなく、
その人のためなら、時には厳しく叱ってもくれる、という意味。

この物語が木漏れ日に塗れた安らぎの風景のように滲んでいるのは、
きっとそんな人たちに囲まれて過ごす彼女の笑顔が、とても眩しいからでしょう。

タルト。シュークリーム。本当にいろんなスイーツが登場し、
その突拍子の無さに面食らって、そしてお腹も空いてしまう、なんとも飯テロな物語だこと。
途中から飯テロ率、かなり増えますのでお気をつけて。

そして私がどハマリしたのは、「弓」が登場してから。49話でしたね。
たくさんの個性豊かなキャラクターひしめく今作品の中でも異彩を放つ「弓」。
その常識を弁えた非常識な存在が、ずっと私のハートを鷲掴んで離してくれません。

雑多に書いてしまいましたが、この物語は面白いという言葉以上に、
やわらかく、優しく、そして眩しくて、温かい。
もしまだお読みで無いのなら、ぜひ読んでくださいな。

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